開運

3月の暦

2025年3月の二十四節気と選日(せんじつ)です。選日とは、暦注上において干支の組合せによってその日の吉凶を占うものであり、六曜・七曜・十二直(中段)・二十八宿・九星・暦注下段以外の物の総称です。擇日(たくじつ)・撰日・雑注ともいい、吉凶を判断するための特殊な性格の日柄です。

二十四節気
3月5日(水) 啓蟄

啓蟄(けいちつ)は、二十四節気のひとつで、冬ごもりしていた虫たちが地中から目覚めて動き出す時期を指します。毎年3月上旬頃(おおむね3月5日)にあたります。「啓」は開く、「蟄」は虫が土中に潜むことを意味し、これを合わせて「虫が冬眠から目覚めて出てくる」という情景を表しています。この頃になると、日差しが強まり、気温も少しずつ上昇し、春の訪れを感じさせます。

自然界では、花が咲き始めるとともに、小鳥のさえずりが聞こえ、草木が芽吹くなど、生命が再び活動を始める季節です。農村では、土を耕し農作業を始める準備が本格化する時期でもあります。また、旧暦では、この時期は春の到来を祝う風習が根付いており、田畑の神様に豊作を祈願する行事や、季節の行事食が楽しまれることも多かったようです。

現代では、啓蟄は春の訪れを感じるきっかけとして意識されることが多いものの、都会生活では虫や自然の変化を直接感じる機会が減っています。それでも、この時期に春を感じる花や植物を眺めたり、季節の食材を楽しむことで、自然の移ろいを感じる心を持つことが大切です。啓蟄は、自然とのつながりを再認識する良いタイミングともいえるでしょう。


3月20日(木) 春分

春分は、二十四節気のひとつで、太陽が真東から昇り真西に沈む日であり、昼と夜の長さがほぼ等しくなります。この日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として、1948年に国民の祝日として制定されました。

春分の日は、先祖供養の期間である「お彼岸」の中日にあたります。お彼岸は、春分の日を中心に前後3日間を合わせた7日間で構成され、初日を「彼岸入り」、最終日を「彼岸明け」と呼びます。この期間には、お墓参りや仏壇の掃除、供物の準備などを行い、先祖への感謝と供養の気持ちを表す習慣があります。

春分の日には、「ぼたもち」を食べる風習があります。これは、春の花である牡丹にちなんで名付けられたもので、もち米を炊いてあんこで包んだ伝統的な和菓子です。一方、秋の彼岸では「おはぎ」と呼ばれますが、基本的には同じものです。小豆には古くから魔除けの効果があるとされ、先祖供養の際に供えられることが多いです。

また、春分の日は農作業の開始を告げる時期ともされています。古くから農耕社会であった日本では、春分を境に農作業の準備を始める習慣がありました。このため、春分は農業においても重要な節目とされています。

さらに、春分の日は天文学的にも特別な日です。太陽が天の赤道を南から北へと通過する日であり、これを「春分点」と呼びます。この日を境に、北半球では日照時間が徐々に長くなり、本格的な春の訪れを感じられるようになります。

このように、春分は自然や先祖への感謝を表し、新たな季節の始まりを祝う大切な日として、日本の文化や生活に深く根付いています。

選日

吉日
3月2日(日) 一粒万倍日
3月5日(水) 一粒万倍日
3月10日(月) 一粒万倍日
3月17日(月) 一粒万倍日
3月22日(土) 一粒万倍日
3月29日(土) 一粒万倍日

凶日
3月1日(土) 不成就日
3月9日(日) 不成就日
3月10日(月) 三隣亡
3月17日(月) 不成就日
3月22日(土) 三隣亡
3月25日(火) 不成就日
3月29日(土) 不成就日

関連記事

PAGE TOP