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大犯土と小犯土とは?

日本の暦には、日々の吉凶を示す「暦注(れきちゅう)」という考え方があります。その中でも「犯土(ぼんど)」は、土に関する作業を避けるべき期間とされる重要な選日です。犯土には「大犯土(おおつち)」と「小犯土(こつち)」の二種類があり、それぞれ異なる期間に設定されています。本記事では、初心者向けに大犯土と小犯土の意味や由来、注意点について解説します。

1. 犯土とは?

犯土とは、土を司る神「土公神(どこうじん)」が地中にいるとされる期間のことで、この期間に土を掘ったり動かしたりすると神の怒りを買うと考えられています。日本の伝統的な暦では、犯土の期間には土に関する作業を避けるべきとされており、特に建築や農作業に関わる人々にとって重要な指標となっています。

2. 大犯土と小犯土の違い

犯土は「大犯土」と「小犯土」に分かれ、それぞれ異なる期間に設定されています。
大犯土:日の干支が「庚午(かのえうま)」から「丙子(ひのえね)」までの7日間
小犯土:日の干支が「戊寅(つちのえとら)」から「甲申(きのえさる)」までの7日間
この期間は、土を動かす作業を避けるべきとされています。ただし、大犯土と小犯土の間には「間日(まび)」と呼ばれる日があり、この日は土を扱っても問題ないとされています。

3. 犯土の期間に避けるべきこと

犯土の期間には、以下のような作業を避けるべきとされています。
・穴掘り
・種まき
・土木工事
・伐採
・井戸掘り
・建築の基礎工事
・墓の建立
これらの作業は、土公神の怒りを買うとされ、昔から慎まれてきました。ただし、結婚や入籍などの土に関係のない行為は問題ないとされています。

4. 2025年の大犯土・小犯土の期間

2025年の大犯土・小犯土の期間は以下の通りです。

大犯土:
1月1日(水)〜1月7日(火)
3月2日(日)〜3月8日(土)
5月1日(木)〜5月7日(水)
6月30日(月)〜7月6日(日)
8月29日(金)〜9月4日(木)
10月28日(火)〜11月3日(月)
12月27日(土)〜2026年1月2日(金)

小犯土:
1月9日(木)〜1月15日(水)
3月10日(月)〜3月16日(日)
5月9日(金)〜5月15日(木)
7月8日(火)〜7月14日(月)
9月6日(土)〜9月12日(金)
11月5日(水)〜11月11日(火)
2026年1月4日(日)〜1月10日(土)

間日(まび)は、それぞれの期間の間に1日ずつ設けられています。

まとめ

大犯土と小犯土は、日本の暦における重要な選日であり、土に関する作業を慎むべき期間とされています。特に建築や農業に関わる人々にとっては、計画を立てる際の参考になるでしょう。間日を活用しながら、伝統的な暦の知識を日常生活に取り入れてみるのも面白いかもしれません。
このような暦の知識を知ることで、昔の人々の生活の知恵や信仰に触れることができます。興味があれば、さらに詳しく調べてみるのもおすすめです。

 

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