春土用は、立夏の直前、約18日間の期間を指します。この時期は、季節の変わり目であり、自然界では土のエネルギーが最も活発になるとされています。春土用の期間は毎年異なりますが、一般的には4月中旬から5月初旬にかけて訪れます。2024年の春土用は、4月16日から5月4日までとされています1。
春土用の期間中は、体調を崩しやすいため、無理をせず、ゆっくりと過ごすことが推奨されています。特に、新しい環境に適応しようとする新年度のこの時期は、心身ともに不安定になりがちです。そのため、リラックスできる趣味や瞑想、温泉などで心身を癒やすことがおすすめされています。
また、春土用には特定の食べ物を摂ることが良いとされています。具体的には、「い」のつく食べ物や白い食べ物が挙げられます。例えば、いわし、いんげん豆、いちご、いか、豆腐、白米、大根などがこれに該当します。これらの食べ物は、体を内側から清め、新しい季節への移行をスムーズにすると考えられています。
春土用の期間中には、土いじりを避けるべきとも言われています。これは、土の神様である「土公神」がこの時期に地上にいるとされ、土を動かすことで神様を怒らせてしまうという考えに基づいています。ただし、土用の間日と呼ばれる特定の日には、土を触っても良いとされています。
春土用を過ごす上での注意点として、新しいことを始めるのを避け、心身の調整に専念することが大切です。また、部屋の掃除や断捨離を行うことで、気分転換を図り、新しい季節を迎える準備をするのも良いでしょう。
春土用は、自然のリズムに合わせて心身を整え、新たな季節を迎えるための大切な期間です。日本古来の知恵を活かして、健やかな春の時期を過ごしましょう。
