十二支(じゅうにし)は、古代中国から始まり、アジア圏で広く使われている暦や方角を表すための12の漢字で構成されています。各漢字には身近な動物が当てはめられ、それぞれ特別な意味が込められています。以下、十二支の概要と各動物の意味について解説します。
十二支とは
十二支は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種からなります。これらは暦や時刻、方角を表すときに用いられてきました。日本では一般的に、ネズミ、ウシ、トラ、ウサギ、リュウ、ヘビ、ウマ、ヒツジ、サル、トリ、イヌ、イノシシと12の動物が当てはめられています。
各動物の意味
子(ネズミ): 繁殖力が高く、子孫繁栄の象徴。
丑(ウシ): 力強さ、粘り強さ、誠実さを表す。
寅(トラ): 勇猛果敢、決断力、才覚の象徴。
卯(ウサギ): 安全、飛躍、向上の意味。
辰(リュウ): 権力の象徴。
巳(ヘビ): 永遠、生命、再生の象徴。
午(ウマ): 健康や豊作の象徴。
未(ヒツジ): 家族安泰の象徴。
申(サル): 知能が高く、賢者を象徴。
酉(トリ): 商売繁盛の象徴。
戌(イヌ): 忠義の象徴。
亥(イノシシ): 無病息災、一途で情熱的なイメージ。
十二支と方位・時間
十二支は方位や時間を示すためにも使われていました。昔の日本では十二時辰という十二支を使った時間表記を用いていたり、360度を12個に分けて方角を表していたりしました。
十二支と干支の違い
十二支と干支は異なります。十二支は12、十干は10にわかれており、十二支と十干を組み合わせたのが干支です。60パターン存在し、60年で一周します。
十二支はアジア圏で広く使われている考え方で、各国の文化や生活習慣に関係しています。それぞれの字・動物にこめられた願いや意味を理解することで、十二支の深い意味が見えてくるでしょう。