開運

8月の暦

2025年8月の二十四節気と選日(せんじつ)です。選日とは、暦注上において干支の組合せによってその日の吉凶を占うものであり、六曜・七曜・十二直(中段)・二十八宿・九星・暦注下段以外の物の総称です。擇日(たくじつ)・撰日・雑注ともいい、吉凶を判断するための特殊な性格の日柄です。

二十四節気

8月7日(木) 立秋

立秋は二十四節気の一つで、暦の上で秋の始まりを告げる節気です。例年8月7日頃に訪れ、暑さの中にも秋の気配が少しずつ感じられる時期です。「秋立つ」という言葉の通り、この日から立冬の前日までが秋とされています。

とはいえ、立秋を迎えたからといってすぐに涼しくなるわけではなく、「秋暑し」という表現があるように、残暑が厳しく感じられることも少なくありません。近年では立秋を過ぎても猛暑が続くことが多く、季節の移り変わりを実感しづらいこともあります。しかし、日没時間が徐々に早まり、日照時間が短くなるなど、確実に秋へと向かっているのも事実です。

自然界では、秋の訪れを感じさせる変化が見られます。例えば、ヒグラシの鳴き声が響くようになり、アキアカネ(赤とんぼ)の姿も見かけることがあります。ただし、この頃のアキアカネはまだ未成熟で赤くなっておらず、本格的に里へ降りてくるのはもう少し後のことです。また、花では桔梗や萩が咲き始め、秋の気配が次第に濃くなっていきます。

この時期には「福瓜」と呼ばれる風習があり、瓜に「福」と書いて食べることで無病息災を願うことがあります。また、秋の味覚が少しずつ登場し始める時期ですが、本格的な秋の食材が出回るのはもう少し先となります。

日本人は古来より、こうした微妙な季節の変化を敏感に感じ取り、四季折々の風情を楽しんできました。立秋は暦の上での秋の始まりであり、残暑の中にもわずかな秋の気配を探しながら、少しずつ季節の移り変わりを実感する時期といえるでしょう。


8月23日(土) 処暑

処暑(しょしょ)は二十四節気の一つで、暦の上では「暑さが和らぎ始める」ことを意味し、例年8月23日頃に訪れます。立秋から約15日後に位置し、まだ残暑は厳しいものの、少しずつ秋の気配を感じられる時期です。

この頃になると、朝夕には涼しい風が吹くことが増え、日中の強い陽射しも徐々に和らぎ始めます。また、夜になるとコオロギやスズムシの鳴き声が聞こえ始め、秋の訪れを感じることができます。植物では桔梗や萩が花を咲かせる時期で、果物では梨や葡萄が旬を迎え、秋の味覚が少しずつ楽しめるようになります。

また、処暑の頃には「二百十日」が近づき、台風の襲来が多い時期として古くから警戒されてきました。近年では気候の変化により、台風のピークが9月~10月にずれ込むこともありますが、農作物への影響を考え、警戒する習慣は現在も続いています。

処暑を過ぎると、日の出は徐々に遅くなり、日の入りは早まります。日照時間の減少とともに、昼と夜の気温の差が少しずつ大きくなり、秋への移り変わりを実感できる時期となります。とはいえ、まだ日中は暑さが残るため、本格的な秋の涼しさを感じられるのはもう少し先のことになります。

日本人は古くから、こうした微妙な季節の変化を大切にしてきました。処暑は夏の終わりと秋の始まりの間に位置する節気であり、暑さの峠を越え、実りの秋へと向かう準備をする大切な時期といえるでしょう。

 

選日

吉日
8月5日(火) 一粒万倍日
8月7日(木) 天赦日
8月11日(月) 一粒万倍日
8月23日(土) 一粒万倍日

凶日
8月5日(火) 三隣亡
8月7日(木) 不成就日
8月10日(日) 三隣亡
8月15日(金) 不成就日
8月22日(金) 三隣亡
8月25日(月) 不成就日

202508

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