2025年11月の二十四節気と選日(せんじつ)です。選日とは、暦注上において干支の組合せによってその日の吉凶を占うものであり、六曜・七曜・十二直(中段)・二十八宿・九星・暦注下段以外の物の総称です。擇日(たくじつ)・撰日・雑注ともいい、吉凶を判断するための特殊な性格の日柄です。
二十四節気
11月7日(金) 立冬
立冬とは何か
立冬(りっとう)は、二十四節気の19番目にあたる節気で、暦の上で冬の始まりを告げる特別な日です。毎年11月7日頃に訪れ、次の小雪(しょうせつ)まで約2週間続きます。「立」という漢字には「新しい季節が始まる」という意味があり、立春、立夏、立秋と並んで「四立(しりゅう)」と呼ばれる重要な季節の節目となっています。
立冬の三つの時期
立冬の期間は七十二候によって三つに分けられます。初候の「山茶始開(つばきはじめてひらく)」では山茶花が咲き始め、次候の「地始凍(ちはじめてこおる)」では大地が凍り始めて霜柱が見られるようになります。末候の「金盞香(きんせんかさく)」では水仙の花が咲いて上品な香りを漂わせ、徐々に冬の深まりを感じさせてくれます。
立冬の食べ物と行事
立冬の時期には、身体を温める旬の食材を積極的に取り入れることが大切です。れんこんや白菜、大根などの根菜類、栄養豊富な牡蠣やししゃも、ビタミンCたっぷりのりんごやみかんなどが旬を迎えます。特別な行事はありませんが、11月15日の七五三や冬支度を始める「こたつ開き」の時期でもあります。中国では立冬に餃子を食べる風習があり、寒い冬を乗り切るために栄養のある食材を食べることが推奨されています。
まとめ
立冬は実際の季節感より少し早く感じられるかもしれませんが、これは中国由来の二十四節気と日本の気候の違いによるものです。日々寒さが増していく時期だからこそ、旬の食材で栄養を蓄え、手洗いうがいなどの風邪予防を心がけながら、本格的な冬の到来に備えていきましょう。立冬を意識することで、季節の移ろいをより深く感じられるはずです。
11月22日(土) 小雪
小雪ってどんな時期?
小雪(しょうせつ)は、日本の伝統的な暦である二十四節気の第20番目にあたる季節です。2025年は11月22日から12月6日頃の時期を指し、文字通り「小さな雪が降り始める」頃という意味があります。まだ本格的な冬ではありませんが、山の方では雪がちらつき始め、いよいよ冬の足音が聞こえてくる季節といえるでしょう。
小雪の特徴 – 寒暖差に注意
この時期の大きな特徴は、昼夜の寒暖差が激しいことです。昼間は「小春日和」と呼ばれる春のように暖かい日もありますが、夕方以降はぐっと冷え込みます。また、空気が乾燥するため風邪をひきやすくなる時期でもあります。七十二候では「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」の三つに分けられ、自然の移り変わりを詳細に表現しています。
旬の食べ物と楽しみ方
小雪の時期には、みかんやほうれん草、白菜などが旬を迎えます。特にみかんはビタミンCが豊富で風邪予防にも効果的です。また、ズワイガニなどの海の幸も美味しい季節となり、温かい鍋料理が恋しくなる時期でもあります。この時期の食材を使った料理で、体を内側から温めて冬支度を始めましょう。
まとめ
小雪は、11月22日の「いい夫婦の日」や23日の「勤労感謝の日」など、感謝を表す行事がある温かい季節でもあります。本格的な冬を前に、お歳暮の準備や冬支度を始める大切な時期です。急激な寒暖差に注意しながら、日本の美しい季節の移り変わりを感じ取り、旬の食材や伝統行事を通じて、この特別な時期を存分に楽しんでください。二十四節気を知ることで、より豊かな日本の四季を体感できるはずです。
選日
吉日
11月12日(水) 一粒万倍日
11月13日(木) 一粒万倍日
11月24日(月) 一粒万倍日
11月25日(火) 一粒万倍日
凶日
11月6日(木) 不成就日
11月14日(金) 不成就日
11月14日(金) 三隣亡
11月23日(日) 不成就日
11月26日(水) 三隣亡
