2025年5月の二十四節気と選日(せんじつ)です。選日とは、暦注上において干支の組合せによってその日の吉凶を占うものであり、六曜・七曜・十二直(中段)・二十八宿・九星・暦注下段以外の物の総称です。擇日(たくじつ)・撰日・雑注ともいい、吉凶を判断するための特殊な性格の日柄です。
二十四節気
5月5日(月) 立夏
立夏(りっか)は、二十四節気の一つで、夏の始まりを意味します。例年5月5日頃にあたり、2025年の立夏は5月5日です。この日から次の節気である小満までの約15日間が立夏の期間となります。
立夏の時期は、新緑が美しく、初夏の爽やかな陽気が感じられます。この頃から、カエルが鳴き始め(蛙始鳴)、ミミズが地上に出てきて(蚯蚓出)、タケノコが顔を出す(竹笋生)など、自然界でも夏の兆しが見られます。
また、立夏の時期には、端午の節句(5月5日)や母の日(5月の第2日曜日)などの行事が行われます。端午の節句では、菖蒲湯に入ったり、柏餅を食べたりして、子どもの健やかな成長を願います。柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、子孫繁栄の象徴とされています。
立夏の頃は、タケノコ、ソラマメ、新ジャガイモ、カツオなど、旬の食材が豊富です。これらの食材を使った料理を楽しむことで、季節の移ろいを感じることができます。
このように、立夏は自然や行事を通じて夏の訪れを感じる時期です。新緑の中を散策したり、旬の食材を味わったりして、初夏の風情を楽しんでみてはいかがでしょうか。
5月21日(水) 小満
小満(しょうまん)は、二十四節気の第8番目にあたり、例年5月21日頃から6月5日頃までの期間を指します。この時期は、万物が次第に成長し、天地に満ち始める頃とされています。特に、秋に種をまいた麦が穂をつけ、その出来具合に少し満足する、つまり「小さく満足する」という意味が込められています。
小満の期間は、さらに七十二候に分けられます。初候(5月21日頃)は「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」で、蚕が桑の葉を盛んに食べ始める頃を指します。次候(5月26日頃)は「紅花栄(べにばなさかう)」で、紅花が盛んに咲く時期です。末候(5月31日頃)は「麦秋至(むぎのときいたる)」で、麦が熟し収穫の時期を迎えることを意味します。
この時期、麦の穂が黄金色に染まり、風に揺れる様子は「麦の秋風」や「麦嵐(むぎあらし)」と表現されます。また、梅雨入り前のぐずついた天気が続くことを「走り梅雨」や「梅雨の走り」と呼びます。沖縄では、小満から芒種の頃に梅雨入りすることが多く、「小満芒種(すーまんぼーすー)」と称されます。
小満の時期には、紅花や芍薬、杜若(かきつばた)などの花々が見頃を迎えます。また、旬の食べ物としては、らっきょうや鯵(アジ)などが挙げられます。このように、小満は生命の成長と季節の移ろいを感じる時期であり、自然の恵みを楽しむのに適した季節と言えるでしょう。
選日
吉日
5月10日(土) 一粒万倍日
5月11日(日) 一粒万倍日
5月22日(木) 一粒万倍日
5月23日(金) 一粒万倍日
5月25日(日) 天赦日
凶日
5月1日(木) 三隣亡
5月1日(木) 不成就日
5月6日(火) 三隣亡
5月9日(金) 不成就日
5月17日(土) 不成就日
5月18日(日) 三隣亡
5月25日(日) 不成就日
5月30日(金) 三隣亡
5月31日(土) 不成就日
